たまゆら

たまゆら 

「たまゆら」は、空気や水を体感したり、可視化したりして身近に感じることができるプロダクトである。

材質は再生塩化ビニールを用いており、軽く、折り畳み易く、耐久性に優れている性質を利用している。
通常、ビニールを膨らませるのに空気入れが必要なのだが、「たまゆら」は不要である。
ペットボトル型のパッケージから、折り畳んだビニールを出し、クエン酸と炭酸ナトリウムを固めたキャンディと水を入れ、シェイクすることで「たまゆら」は生まれる。

暑い日にはビニール内の空気が大きく膨張したり、寒い日だったら中に結露が出たり・・・
膨らんだ形は名前の通り、光る水滴のようで、使う人とインタラクティブな関係を持ち形を変化させる。

もちろん使い終わったら、空気と少しの水を抜いてペットボトルにしまい、持ち運ぶ事が可能で、アウトドアや公園でも有効に活用でき、ビニール製なので、子供が使用しても安全である。

身近なものをいかに身近において感じてもらうか。
使って便利ではなく、周りの生活や環境や人に応えてくれる。
家具だけど生き物として玉響が反応してくれたときに、「たまゆら」はプロジェクトとして完成する。

PROJECT OVERVIEW

物件名      :     たまゆら
サイト      :     –
所在地      :     –
用途       :     携帯型家具
素材       :     水、PVC、キャンディ
発注者      :     –
延床面積     :     –
設計期間     :     2011年3月1日〜2012年3月1日
制作期間     :     2011年3月1日〜2012年3月1日
設計       :     青木大輔、樋口太郎
構造設計     :     –
設備設計     :     –
制作       :     有限会社D•Pバルーン
VI        :     松林至英
写真       :     田村薫