dual media studio
既存セミナールームに配信用スタジオ機能を付帯する計画である。
1999年の株券売買立会場閉鎖以降、東京証券取引所は建物内スペースをセミナーや見学ツアーとして一般に開放してきた。しかしそれも、昨今のコロナの影響で、physicalスペースに人を呼んでセミナーを行うことが難しくなっていた。
そこで配信用スタジオを付帯し、web上でのファサードを担いつつ、コロナ終焉時には、セミナー用としても引き続きphysicalスペースとして利用できる提案とした。2つのメディアを持つスペースである。
空間はシンプルに、壁を一定角度で山折り、谷折りすることで最小限の領域を作り上げ、そこを配信用スタジオスペースとした。今後はこの壁をスペース全体に広げていき、physicalスペースとしてより活用できるように考えている。



PROJECT OVERVIEW
名称 : dual media studio
所在地 : 東京都
用途 : スタジオ
発注者 : 東京証券取引所
延床面積 : –
設計期間 : 2021年1月7日〜2021年3月1日
工事期間 : 2021年3月1日〜2021年3月31日
設計 : 青木大輔
構造設計 : –
設備設計 : –
施工 : 菊田工務店
協力 : クリークアンドリバー社、半田淳也デザイン室
写真 : 戸室 健介